第五講 勢編 – 5
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乱は治に生じ、怯(きょう)は勇に生じ、弱は彊(きょう)に生ず。治乱は数(すう)なり。勇怯(ゆうきょう)は勢(せい)なり。彊弱(きょうじゃく)は形(けい)なり。
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外見上、乱れているように見えても、内側は治まっていないと(=内の治)。恐怖は勇気から生ずる(=内の勇)。命知らずの勇猛果敢はダメなので、勇気があっても慎重で臆病でないと。柔軟さは、内に強いものがあるから生まれる(=内の強)。
治乱は兵数による。勇怯は勢い、強弱は形。
心が治まっているから、武器としての乱が演じられる。世阿弥の「風姿花伝」は兵法書としても読める。芸道は戦いと同じ。鬼が狂うのを演じるのは冷静さ。つーんと冷たいところがないと姿の乱れは伝わらない。人生は、「客として来たがごとくせよ」。自宅に帰るときは死ぬとき。人生を演じる。


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