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その戦(たたか)いを用(おこ)なうや久しければすなわち兵を鈍(つか)らせ鋭(えい)を挫(くじ)く。城を攻むればすなわち力屈(つ)き、久しく師を暴(さら)さばすなわち国用(こくよう)足(た)らず。それ兵を鈍(つか)らせ鋭を挫(くじ)き、力を屈(つ)くし貨を殫(つ)くすときは、すなわち諸侯その弊(へい)に乗じて起こる。智者ありといえども、そのあとを善(よ)くすることあたわず。ゆえに兵は拙速(せっそく)なるを聞くも、いまだ巧(こう)の久(ひさ)しきを睹(み)ざるなり。それ兵久しくして国の利(り)する者は、いまだこれあらざるなり。ゆえにことごとく用兵(ようへい)の害を知らざる者は、すなわちことごとく用兵の利(り)をも知ることあたわざるなり。
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孫子の要点。「拙速」とは、準備ができていないという意味ではない。戦うことではなく、勝つことが重要。ビジネスも新商品出すより勝たないと。なかなか勝てない場合、部隊を鈍らせてしまう。戦闘力も無くなってゆく。城なんて攻めちゃいけない。城は落ちないように作られており、向こうが数倍の軍事力を持っている。ビジネスも向こうの本丸では戦わない。ずるずるやると国家の体力も軍事力も低下する。だから戦争は早く勝って終われ。それを繰り返せ。そうしないと主導権が握れない。
「拙速」とは早くやって勝てということ。徒競走で、もうピストルが鳴っているのに、まだ靴ひもが結んで無いとか、準備とか言っている場合じゃない。論争でも、最初にばーっと言っちゃうのがいい。準備したから勝てるんじゃない。長く戦って国に利を与えることは無い。勝ってもボロボロでは復興も大変。戦いの害を知らない者は戦争の利を国に与えることはできない。
▼ ゆえに兵は拙速(せっそく)なるを聞くも、いまだ巧(こう)の久(ひさ)しきを睹(み)ざるなり。 = 孫子の要点。早く勝てということ。
▼ ゆえにことごとく用兵(ようへい)の害を知らざる者は、すなわちことごとく用兵の利(り)をも知ることあたわざるなり。 = 「ことごとく」が2回繰り返されている。孫子は文学じゃないから1字1字に意味がある。全部知らないと老練とかベテランとか言えない。年輪、経験、すみずみまで目配りできるのが大切。