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2009年3月 1日 (日)

微明第三十六

將欲歙之、必固張之。將欲弱之、必固強之。將欲廢之、必固興之。將欲奪之、必固與之。是謂微明。柔弱勝剛強。魚不可脱於淵、國之利器、不可以示人。
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まさにこれを歙(ちぢ)めんと欲すれば、必ず固(しばら)くこれを張る。まさにこれを弱めんと欲すれば、必ず固くこれを強くす。まさにこれを廃(はい)せんと欲すれば、必ず固くこれを興(おこ)す。まさにこれを奪わんと欲すれば、必ず固くこれに与う。これを微明(びめい)と謂う。柔弱(じゅうじゃく)は剛強に勝つ。魚は淵(ふち)より脱すべからず。国の利器(りき)は、もって人に示すべからず。
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腕力・権力はもろいもの。鉄板の剛強と柳の柔弱さと、どちらが強いか。柳は相手にしようがない。フレキシビリティーが必要。やわらかさは命。赤ちゃんは柔らかく、年をとると体は固くなる。

柔らかさには、やりすぎ、力づくはない。勢いよく飛び跳ねるようなことはしない(魚は淵より脱すべからず)。権力は人に示すものではない。力にが限界がある。やわらかさには限界が無いから長続きする。

何か欲しいと思ったら、何かをすてると得られる。反対をやるといい結果が出る。だったら自分からそれをやればいい。それが生きてゆくコツ。

▼ AもあればBもあるといった、柔弱、多様性を認めるリーダーでないとこれからはダメ。そうなれるためには謙虚さ、寛容さが必要だが、そうなるためには自己の確立が必要。自分に自信が持てるとできるようになる。

儒学者の佐藤一斎は、「一灯を下げて暗夜を行く、暗夜を憂うることなかれ、ただ一灯を頼め」と言ったが、「一灯(いっと)」とは「私にはこれがある」と思えるもののこと。世界広しといえど、これは私しかないというものをひとつでいいから持つ。石の上にも3年というが、10年も続けたら3年の3倍。オンリーワンを持つこと。

仁徳第三十五

執大象、天下往。往而不害、安平太。樂與餌、過客止。道之出口、淡乎其無味。視之不足見。聽之不足聞。用之不足既。
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大象(だいしょう)を執(と)りて、天下に往(ゆ)く。往きて害せず、安平太(あんぺいたい)なり。楽(がく)と餌(じ)とは、過客(かかく)止まる。道の口より出(い)ずるは、淡としてそれ味なし。これを視(み)れども見るに足らず。これを聴(き)けども聞くに足らず。これを用うれども既(つく)すべからず。
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道とすっかり表裏一体になって人生を行けば、どういう所へ行っても危害を与えられることがない。

大胆不敵は、危険極まりない、こわいこと。細心に、臆病に生きる。「与(よ)として冬川を渉(わた)るがごとく、猶(ゆう)として四隣(しりん)を畏(おそ)るるがごとし」と言うように、氷の張った冬の川を、片足で氷をたたいて確かめながら、疑い深くわたってゆくような慎重さと、周りを恐れ、何が飛び出してくるか分からないとびくびくするような用心深さが必要。そうすると危害を被らない。

数日必要なものしか持たないから、盗られるものもないから、心の負担が無い(=安平太・あんぺいたい)。ただ平穏無事じゃなくて、心の不安が無い。財産は生命を傷つける。誰かにとられるんじゃないかとか、心配しないといけなくなる。

美しい音楽やおいしい食事には行き過ぎた人も戻ってくる。でも「道」は音楽や食事のようにおいしかったり、美しく聞こえたりはしない。道は淡々としたもの。でも実は、淡い味は一番の美味。道を用いれば無限。

▼ 素人は大胆不敵。玄人は何でも慎重。例えばシェルパとか。何が危険か良く知っている。

▼ 一杯目のお茶には、甘み、二杯目は苦味、三杯目は渋み、四杯目は淡として味なしだが、実は甘いも苦いも渋いも感じられる。人も同じ。淡として味なしには実はいろいろな味がある。それが気がつけるのは幸せ。水のおいしさとか。

▼ ほどほどが最上と知る。うんといいと悪い方にも行くから、中庸を心がける。

2009年について

田口先生に、2009年はどんな年か教えていただいた。

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今年は改革の年。筋を通すとき。「義」の年。
義は「犠牲」で、「犠牲」の「犠」も「牲」も「いけにえ」という意味。自分をかえりみず、他者のために働く。

去年は爆発の年だった。発展、拡大もあったけど、弊害もあったので正さないといけない。今年と来年で正さないとその次が大変なことになる。ここ2年が正念場。2年かけて人間として健全な方向へ行かないと。

2009年は、ねじれをまっすぐ正す年。

自分の社会的役割を考えてやる。正さないと2011年がえらいことに。

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