2010年1月29日 (金)

21世紀のビジネスのポイント

1. ITの利用
2. グローバル化
3. 人生を楽しむ! or より良い人生 or 人を幸せにする

この2~3年の注意点

易経は、干支とか、宇宙のメカニズムを示している。
それを知って、予測・予知をして、よりよく生きるという考え方。
易経の示す宇宙のメカニズムを理解していれば、予測・予知といっても、土曜日の次は日曜日が来ますよ、というような感覚とも言える。

宇宙にはいろいろなものがあるのに、衝突したり、爆発したりしていない。
それは、秩序があるから。

この2~3年の注意点については、田口先生のホームページ(ブログ)に書いてあるが、
http://www.tao-club.net/blog.shtml
少しだけお話すると、

2010年の節分まで(旧暦の2009年中)は、ひたすら「革新」をする。
そうすると節分以降に、さらに新しい展開が生まれ、2010年のエスカレーター(=易経の示す宇宙のメカニズム)に乗れる。
キーワードは、「敬う」こと。真心を込めて、へりくだってやる。
今年の干支である、「寅」の字の韻鏡(いんきょう)・広韻(こういん)は「うやうやしく」という意味。

来年、2011年「辛卯(かのと う)」は、「辛」という字が示すように、辛い年になる。
革新が発揮できるかできないか、格差のつく年。
実力の無い人が追い詰められるから、テロとか、殺傷事件の危険性がある。

2012年もやっかい。
新旧の区分がされる年で、20世紀型の人間は引退する年。
ビジネスも変わる。作ってから売るんじゃなくて、受注してから作るとか、ビジネスの発想は既に転換してきている。

今から節分までに、自分を革新し、思考を次の時代に向けて転換する必要がある。
今、これまでと全然違うものが伸びてきている。
例えば自然農法とか。
自然に漂うエネルギーをどう使うかは、これからのビジネスの最大のポイント。
太陽エネルギーはその中で最大のもの。

「人のやる気」なども含めた、自然のエネルギーの使い方は、古典を読むと分かる。
中国古典はその宝庫。
惰性でダラダラやる社員と、やる気まんまんの社員とで、会社はどう変わるか。
財務諸表には「社員の元気」は載らないけど、大事なこと。
この2~3年の転換を上手く使って21世紀人間になる。
「あの人はいないねえ」という組に入らないように。

「あけましておめでとう」の意味

晦日(みそか)=暗い(月の満ち欠けにより)という意味で、月末は能力のたな卸しをするとき。
昔は、得意・不得意のことを明るい・暗いと言った。それをやりすごさないで、月末に、「これは暗かった」と反省して知行合一で解消してゆくというのが江戸の人のやり方だった。

大晦日には、「今年は人間関係に暗かった」とか、大晦日に、暗いこと、失敗したこと、過ちについて考える。それは煩悩だから、除夜の鐘を聞きながら反省する。そうすると日が明けて、「あけましておめでとう」となる。

これを繰り返しているから江戸の老人は明るい。
今の日本社会も、高齢化社会だから、江戸の伝統を取り戻して、困ったことがあったら「横丁のご隠居さんに聞いてみよう」となるといい。

2010年1月26日 (火)

12月12日(土) 「ビジネス経営孫子」講義 まとめ表

第八講「九変編」

▼ とても興味深く、役立ったこと
1. 中国古典は五つが好き
様々な戦闘の状況を表す「圮地(ひち)」、「衢地(くち)」、「絶地(ぜっち)」、「囲地(いち)」、「死地(しち)」や、「計編」に出てくる戦いをおさめる五事の、「道、天、地、将、法」、将(リーダー)の資質としての、「智、信、仁、勇、厳」など、中国は五つで表現するのが好き。

2. あんまり単調では危うい。
神棚の前で手をあわせる気持ち(=「察」)で考える。全てやりすぎ、過度はダメ。老獪に、したたかに。あんまり単調では危うい。日本人は単純さを悔い改める。「必死(ひっし)」、「必生(ひっしょう)」、「忿速(ふんそく)」、「廉潔(れんけつ)」、「愛民(あいみん)」では相手の思うままになりやすい。

3. 「塗(みち)も由(よ)らざる所あり。軍も撃たざる所あり。城も攻(せ)めざる所あり。地も争わざる所あり。君命(くんめい)も受けざる所(ところ)あり。」
通ってはいけない道もある。軍でも攻撃しないところもある。城でも攻めない所がある。戦地として適切でないところもある。君命も、従えないときもある。

4. 智恵のある人の深い思考は、利害を交える。利の裏に害あり、害の裏に利ありを見極めている。
それが分かれば利を伸ばすことができる。害を知っていれば、解決策も考えられる。利と害は、2面ある。陰陽論。どっちかひとつじゃない。「福は禍の伏するところ」、「禍福はあざなえる縄のごとし」と言うように、幸せの中に禍が、禍の中に幸せがある。企業の失態は有頂天のときにある。

5. 自己を確立する。
兵を用いるとき、敵が来ないことを望むのではなく、「どうぞこい」という状況を待つ。攻撃されないことを望むのではなく、攻撃されない状況をつくる。「やなことよ来い、俺は勝てる」という気概を持つ。

▼ よく解からなかったこと
「君命(くんめい)も受けざる所(ところ)あり。」には驚きました。このような孫子の主張は、軍の規律を乱すものとして、批判の対象にはならなかったのでしょうか。またその真意は、どのようなところにあると解釈されてきたのでしょうか。

▼ 本日の感想
中国人は5つが好き、というのは面白いと思いました。私は文章で何かまとめるときに、すっきりと3つくらいのポイントでまとめるのが好きですが、確かにそれだと少し物事を単純化しすぎているかもしれないとも感じ、参考になりました。「あんまり単調では危うい」とすると、5つくらいのポイントにまとめて、3つよりは少し複雑さを出した方がよろしいかもしれません。早速、今回の「とても興味深く、役立ったこと」は5つにまとめてみました。

智恵のある人の深い思考は、利害を交え、利の裏に害あり、害の裏に利ありを見極めているということですが、確かに孫子の文章は、単純な、あるひとつの絶対的な結論を導き出すための論理展開ではなく、ひとつのことをすると、必ずその裏に利害の両方があることを指摘しているように思います。

様々な戦闘の状況の中でも、「死地」で絶対絶命になるまでは戦うなと言っているようですし、「塗(みち)も由(よ)らざる所あり。軍も撃たざる所あり。城も攻(せ)めざる所あり。地も争わざる所あり。君命(くんめい)も受けざる所(ところ)あり。」と、戦う結果の利害の見極めに慎重になれば、戦うことは選択肢ではない場合もあると言っているように思います。

経済のグローバル化が進む中で、中国大陸のような広大な領土を争った時代の兵法からは、日本人は学ぶところがあると感じました。私の勤める会社はグローバル企業で、日本法人の経営陣には日本人もいますが、イギリス人、アメリカ人、インド人と様々な国の出身者で構成されています。そう考えますと、どのような意思決定にも5つくらいのバラエティーはあるかなとこちらも幅を持って対応する必要があるように思います。概して日本人の経営陣は優しくおおらかで性善説で調和を重んじる「事なかれ」主義で、それはそれで私は好きですが、国際的にはそれでは通用しないことも多いと確かに感じます。国際化の時代、外国でMBAなどを取得してくる日本人も多いですが、国際人として必要なしたたかさ、老獪さの面まではまだまだ学びきれていないようです。一方で、「和をもって尊しとなす」日本的な考え方については、国際的にももっと自信と発信力を持ち、それにより国際社会に貢献する気概を持ってもよろしいかとも感じます。

第八講 九変編 – 6

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ゆえに将(しょう)に五危(ごき)あり。必死(ひっし)は殺さるべきなり、必生(ひっしょう)は虜(とりこ)にさるべきなり、忿速(ふんそく)は侮(あなど)らるべきなり、廉潔(れんけつ)は辱(はずかし)めらるべきなり、愛民(あいみん)は煩(わずら)わさるべきなり。およそこの五者(ごしゃ)は将(しょう)の過(あやま)ちなり、兵を用(もち)うるの災(わざわ)いなり。軍を覆(くつがえ)し将(しょう)を殺すは必ず五危(ごき)をもってす。察(さっ)せざるべからざるなり。
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五危(ごき)=五つの危うさ。
「必死(ひっし)」はダメ。必ず死ぬということで、敵としたらしめしめ。
「必生(ひっしょう)」もダメ。生きていたいという願いが強いと捕虜にしやすい。
「忿速(ふんそく)」=いらだち、怒りに任せた行動もダメ。勇気には2つある。体にロープしばって断崖絶壁を飛び降りるのは肉体的勇気。精神的勇気は冷静さを保ちきること。
「廉潔(れんけつ)」=清く正しく、というのも、そうできなくしてしまえば簡単にくじける。
「愛民(あいみん)」=部下思いも限度があり、ある程度を超えると冷静さを失う。部下に対しても、ぴりっと厳しいところがないと。西郷南州は、部下から援軍を複数にわたって求められても、「獅子奮迅の戦いを望む」と書簡を送って援軍は出さなかった。いつも「助けて、援軍を」では困る。

神棚の前で手をあわせる気持ち(=「察」)で考える。全てやりすぎ、過度はダメ。
老獪に、したたかに。あんまり単調では危うい。日本人は単純さを悔い改める。

第八講 九変編 – 5

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ゆえに兵を用(もち)うるの法は、その来たらざるを恃(たの)むなく、われのもって待(ま)つあるを恃(たの)むなり。その攻めざるを恃(たの)むなく、われの攻むべからざるところあるを恃(たの)むなり。
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兵を用いるとき、敵が来ないことを望むのではなく、「どうぞこい」という状況を待つ。攻撃されないことを望むのではなく、攻撃されない状況をつくる。「やなことよ来い、俺は勝てる」という気概を持つ。自己の確立。

敵が来ない、嫌なことが来ないことを望むのは限界がある。その心がけを変える。
「なんでもこい」、「やなことどうぞ来てください」という自分を作る。どういうものが来ても対処できるように。
竜馬は3才から中国古典(四書、五経)をやって人間の精神の基盤の強化をやっているから自信たっぷり。

第八講 九変編 – 4

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このゆえに智者の慮(りょ)は必ず利害に雑(まじ)う。利に雑(まじ)えて務め信(の)ぶべきなり。害に雑(まじ)えて患(うれ)い解(と)くべきなり。このゆえに諸侯を屈(くっ)するものは害をもってし、諸侯を役(えき)するものは業(ぎょう)をもってし、諸侯を趨(はし)らすものは利(り)をもってす。
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智恵のある人の深い思考は、利害を交える。利の裏に害あり、害の裏に利ありを見極めている。
それが分かれば利を伸ばすことができる。
害を知っていれば、解決策も考えられる。

こちらが力を持つには害を知って活用する。諸侯を疲れさすには、仕事をさせる。参勤交代とか。利益を与えて、どんどん仕事を与える。

特典=利、害=罰則で、この世には、「これができたら、これをあげる」と「これができなければ、罰がある」の二通りのマネジメントがある。

利と害は、2面ある。陰陽論で、21世紀には大事になる。どっちかひとつじゃない。「福は禍の伏するところ」、「禍福はあざなえる縄のごとし」と言うように、幸せの中に禍が、禍の中に幸せがある。企業の失態は有頂天のときにある。

全てのものにはその逆がある。「どっち」はもうだめ。利の裏には害がある。害の裏には利があるから、一方的に見ない。この世は調和の産物。そうでないと恐い。禍も嫌ではない。次は福がくるから、福を見つける。

第八講 九変編 – 3

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ゆえに将(しょう)、九変(きゅうへん)の利(り)に通ずれば、兵を用(もち)うることを知る。将(しょう)、九変の利に通ぜざれば、地形(ちけい)を知るといえども、地の利を得(う)ることあたわず。兵を治めて九変の術(じゅつ)を知らざれば、五利(ごり)を知るといえども、人の用(よう)を得(う)ることあたわず。
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「九変の地」に精通しないと。するとよく戦うことが分かる。地形の注意事項を知っていても、活かさなければ地の利を知っているとは言わない。5つの地形の用い方を知らないと。何でもかんでも突進ではないことを知っていないと、兵は動かせない。

セオリー(地形)は知らないといけないけど、バリエーション(地の利)を知らないと利益は得られない。

江戸では、3才から清掃(さいそう)、応対(挨拶・返事)、進退(出処進退・進むときと、やめるときのタイミング)を教えた。清掃は整理整頓。それができていれば、5つ、6つの問題にあたふたしない。自失=自らを失うことは、江戸ではよくないこととされた。余裕があると柔軟性が出る。それを可能にするのは精神論ではない、整理整頓やプライオリティーの能力。

第八講 九変編 – 2

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塗(みち)も由(よ)らざる所あり。軍も撃たざる所あり。城も攻(せ)めざる所あり。地も争わざる所あり。君命(くんめい)も受けざる所(ところ)あり。
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何でもかんでも突進ではない。でも国民が許さないから難しい。メディアにもあおられて、戦いに出ていかざるを得なくなる。
突進しないと、「何やってんだ」と会社でもすぐなる。

通ってはいけない道もある。軍でも攻撃しないところもある。城でも攻めない所がある。戦地として適切でないところもある。君命も、従えないときもある。「勝ってこい」という根源を見る。「上司が言ったから、私はどうかと思うけどやりました」では幼い。
臨機応変が大事。言われたとおりではない。
「柔弱は剛強に勝つ」。道があるから行くというような単純なことではダメ。敵とも一見和気あいあいとゴルフやったり、飲んだりする。

結果を出すことが法だが、君命に従わなかったときは辞職する。「やらなくて良かったでしょ」とは言わない。それが組織というもの。
「天網恢恢疎にして失わず」といって、見ている人は見ている。

第八講 九変編 – 1

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孫子曰く、およそ兵を用(もち)うるの法は、将(しょう)、命(めい)を君(きみ)に受け、軍を合(あわ)せ衆を聚(あつ)め、圮地(ひち)には舍(やど)ることなく、衢地(くち)には交(まじ)わり合(がっ)し、絶地(ぜっち)には留まることなく、囲地(いち)にはすなわち謀(はか)り、死地(しち)にはすなわち戦う。
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戦争をより良く戦う要点は、将軍が命令を受けて「軍を合(あわ)せ衆を聚(あつ)め」、
「圮地(ひち)」=山林、断崖絶壁、沼地などの、入ってはいけない難地に宿営しても軍を移動させにくいので、とどまることなく(避けて)、
「衢地(くち)」=三面を囲まれたT字路のこと。三方を大国に塞がれ、大国や自分より偉い人に相対するときには外交で戦いを避け、
「絶地(ぜっち)」=国境を越えて相手の国(マーケット)に入れば不利だから、とどまってはいけない。
「囲地(いち)」=敵に囲まれて進退が自由にならないときには、智恵をふるう。苦境を受け入れたら負け。智恵はふるいようで、いくらでも方法はある。
「死地(しち)」=進退窮まり、もうダメなら戦う。

圮地(ひち)、衢地(くち)、絶地(ぜっち)、囲地(いち)、死地(しち)と五つあり、中国は5つが好き。
またそれぞれの土地の特徴は、例えば「圮地(ひち)」なら「窮地」のような、状況のことを言っている。そういうところはすっと避けて、通り抜ける。そこにいつまでもいないで、身近におかない。「衢地(くち)」は状況で言えば、「四面楚歌」。そういうときは上手く外交する。まわりの人の意見を聞いて、「そういうもんでございましょうか」とする。

「計編」に出てくる戦いをおさめる五事は、道、天、地、将、法と5つ。
また将(リーダー)の資質である、智、信、仁、勇、厳も5つ。「勇」とは冷静を保ちきること。「厳」は自分に厳しいこと。はたが気の毒と思うくらい自分に厳しくないと、ついてくる人はいない。

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